ディライトの社員がやっている仕事は、大きく分けてソフトウェアの開発とシステム構築の2つで、どちらもプロフェッショナルとして非常に高い専門性が求められます。したがって、入社数年間は、「技術」と「ビジネス」の基礎を身に付ける期間として位置づけ、ジョブローテーションにより、なるべく多くの仕事を経験してもらいます。技術系の仕事は、特に仕事に関する知識量や情報量が、そのままその人の能力や仕事の出来とかなり比例しています。ですから最初は膨大なインプットをこなしてもらい(=脳みそにいっぱい働いてもらい)、その膨大なインプットをもとに仕事を覚えていく(=アウトプットしていく)という過程がどうしても必要になります。そのため、うちの会社ではおおよそ最初の3年間は本人の適性とキャリアの方向性の見極めの期間と位置付け、その間は色々な仕事をこなしながら、知識を積み重ねてもらいます。最初は小さな仕事の積み重ねですが、経験上、ここをきちんと出来ない人は、後々大きな仕事を任されても結果を出せません。卓越とは1,000の細かいことである。Excellence is a thousand details.という言葉がありますが、まさにその通りですね。
一方、うちの会社のミッションの一つは、「ITを使ったモノづくりで企業の成長に貢献する」ということです。 そのためには、社員一人ひとりが顧客のシステムやニーズをよく理解し、私たちが提供するソフトウェアやシステムを通じて、企業の成長にどう貢献できるかを考えてもらいたいと感じています。そのためには、顧客の業務に関する知識も必要ですし、もちろんお客様に信用してもらえる人間性も兼ね備えておくべきです。そして、顧客からのニーズを常に上回るサービスを提供し、「ディライトの○○さんじゃないとダメなんだ」と言われる存在になって、初めてミッションが達成されたと言えるのでは無いでしょうか?
ですから、若い人には自分の常識にとらわれず、可能性を追い求めてもらいたいですね。「人は結局、思った通りの人間になる」というゲーテの言葉がありますが、せっかく社会人になるのですから、思いを大きく持って、自分の殻を破り、新しいことにどんどんチャレンジしてもらえればと思います。自身が何のために働くのか?そこで自分達はどんな生き方をするのか?自分がどういう形でお客様や社会に貢献できるのか?何もしないという選択肢もあるでしょうが、そのことで将来的に信頼を失ったり、自己実現が出来ないよりは、何かにチャレンジすることの方が精神的にも健全ですし、行動力も劇的に上がります。学生時代に学んだことを活かしながら、会社の理念の一つでもある自主性があり、自律精神をもった社会人になり、社会から必要とされる人材になることを期待しています。
また、社長としての最も大切な仕事の一つは、社員が自身の強みや個性をフルに発揮して、業績に貢献できる環境を作ることです。スピード感があって、ノリの良い組織、周りの環境にあわせ変化を先取りしていく組織、現場が主役になれる組織、挑戦を是とし、失敗を許し再チャレンジできる組織、トライ・アンド・エラーを繰り返す中から、最適な勝ちパターンを見つけ出し、全社でうまく共有できる組織。そんな組織を目指しています。まだまだ小さい会社ですが、毎日毎日、成長を実感できる会社だと思います。色々考えたり、悩んだり、進んでみたり、止まってみたり。変化を楽しみながら、一緒に会社を大きくしていきませんか?
株式会社ディライトテクノロジー
代表取締役社長
阿部 嘉明